北海道大学病院呼吸器外科学教室の研修システム

卒後
年数
研修名 研修内容 目標とする資格
1
2
初期研修1
初期研修2
初期研修2年間 医師臨床研修
3
4
5
外科専門研修1
外科専門研修2
外科専門研修3
  • ・3年間のうち最低半年は基幹施設である北大病院での研修を行う(呼吸器外科専門研修)
  • ・残りの期間は、関連病院で呼吸器外科・一般外科研修を行う
外科専門医
6
7
8
9
10
呼吸器外科
専門研修
北大病院や関連病院で呼吸器外科専門研修
または 大学院(臨床・基礎)約2年間
呼吸器外科
専門医
11~ 高度呼吸器外科研修・留学 外科指導医等
気管支鏡専門医、呼吸器専門医、ロボット外科専門医、移植認定医 etc…

呼吸器外科教育プログラム

学位および呼吸器外科専門医の取得が最低限の目標であり、最終的には指導医として呼吸器外科領域で幅広く活躍することをその目標とする

  • 学位大学院に籍を置き取得
  • 必須の専門医
    • ①外科専門医:卒後5年目に予備試験、6年目に認定試験の受験が可能
    • ②呼吸器外科専門医:最短で卒後8年目に受験が可能
      取得後5年で呼吸器外科学会評議員(外科指導医に相当)を申請する資格を得ることができる

A) 初期研修: 1~2年次

  • 各研修カリキュラムにしたがって医師臨床研修を行う(必修)

※初期研修中に参加した外科手術症例は、外科専門医取得のための症例経験として登録可能であり、NCD に必ず登録してもらうようにお願いすること

B) 外科専門研修: 3~5年次(外科専門医取得期間)

  • 3年間のうち最低半年は基幹施設である北大病院で研修(呼吸器外科専門研修)
  • 残り2年~2年半は関連病院で呼吸器外科・一般外科研修
  • 3年間で外科専門医申請に必要な症例を経験し、卒後6年目に外科専門医試験を受験し、外科専門医を取得する

※呼吸器外科希望者は呼吸器外科専門医を目標として最も早いスタートを切るために、下記学会に所属することを薦める

  • ・日本外科学会
  • ・日本呼吸器外科学会
  • ・日本胸部外科学会
  • ・日本呼吸器内視鏡学会

C) 呼吸器外科専門研修 6~10年次(呼吸器外科専門医取得期間)

  • 呼吸器外科専門医取得のために術者>助手として多くの手術経験を積む
  • 最短で8年目に呼吸器外科専門医を取得することが可能で、遅くとも10年目までに呼吸器外科専門医を取得する

D)学位取得(大学院) 6~10年次

大学院:4年間の年限のうち

  • 呼吸器外科専門医取得のための臨床中心の期間
  • 学位取得のための研究中心の期間

を設ける

※全大学的に大学院での学位取得がスタッフの条件となってきており、教室員には学位取得を勧めている

  • 大学院協力施設北海道大学大学院 薬学研究院 生体分析化学研究室
    北海道大学病院 ゲノム・コンパニオン診断研究部門
    がん研究会がんプレシジョン医療研究センター など

E) 高度呼吸器外科研修・留学 11年次以降(一人立ちを目指して)

  • 大学病院もしくは関連病院にて、ロボット外科手術、気管(支)形成術、(汎)胸膜肺全摘、肺剥皮術などより高度な術式の術者を経験し、かつ緊急事態への対応が自信を持ってできるように日々研修を積む
  • 関連病院のチーフとして出向できる知識と技量を身につける
  • 各関連学会の指導医(資格:外科学会指導医:専門医取得後10年、呼吸器外科修練責任者:専門医取得後5年)を取得する

※希望者は科内で検討の上、国内外への施設への留学(研究・臨床留学)も可能

  • 海外留学先Toronto General Hospital, University of Toronto, Toronto, ON, CANADA
    Memorial Sloan-Kettering Cancer Center, New York, NY, USA など