肺がん
厚生労働省発表の悪性腫瘍の男女別部位別死亡率では、肺がんは男性で1位、女性では大腸癌についで2位です。
喫煙(タバコ)が原因となることは広く知られていますが、最近では非喫煙者でも遺伝子変異(配列の変化)で肺がんを発症することがわかっています。
肺がんと言ってもいろいろな段階・種類の肺がんがあります。胸部のCTで淡い影として発見される非常に早い段階から、少し進行すると濃い影となって周囲の組織を引き込むようになります。さらに進行すると、肺の血管や胸壁(筋肉や骨)、周囲の臓器まで巻き込むようになります。
肺がんの外科治療は,がんを残さず取り除くことが主な目的で、肺葉切除とリンパ節郭清が標準的な手術となります。がんの進行度や性質により治療方針や方法が異なります。私たちは呼吸器内科や放射線治療科、腫瘍内科と定期的にカンファレンスを開き、患者さんに最もよいと思われる治療方針を検討しています。
私たちは、患者さんの負担をより少なくする低侵襲(ていしんしゅう)手術から、周囲臓器の合併切除や血管・気管支形成などの拡大切除まで幅広く対応しています。道内各地からの紹介される難易度の高い手術の症例も数多くこなしています。